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計測タグの棚卸し手順。GTMの中身を1日で把握する

前任者が組んだタグが何十個も並び、消していいか分からない状態から抜ける手順です。書き出し、発火確認、重複の発見、消す判断までまとめます。

棚卸しの3ステップ(対象の特定・GTMコンテナの抽出・タグ内容の記録)を並べた図

ウェブの計測まわりを引き継ぐと、まず出てくるのがこの状態です。

タグマネージャーを開くと、タグが何十個も並んでいます。名前を見ても何のためのものか分かりません。消していいのか判断できないので、触らないまま放置します。

そのうち「この数字、合っているんでしょうか」と聞かれて、答えられません。よくある展開です。

全部を理解する必要はありません。1日あれば、判断できる状態までは持っていけます。

触れないタグマネージャーができあがる理由

原因は3つです。

担当者が何度も替わっていること。キャンペーンごとにタグを足して、終わっても消さないこと。そして、何のために入れたかを書き残す欄を誰も使っていないことです。

タグマネージャーには、たいてい「メモ」や「ノート」を書ける欄があります。ここが空のまま運用されていると、後から見た人には判断材料がありません。

手順1:中身を一覧に書き出す

まずスプレッドシートに書き出します。手作業で構いません。

Googleタグマネージャーの場合、管理画面の左メニューから「タグ」を開くと一覧が出ます。ここに表示されている項目を、そのまま転記してください。列は次の5つです。

  • タグの名前
  • 種類(計測ツール名、広告タグ、など)
  • 発火条件(トリガー名)
  • 最終更新日
  • 用途(この時点では空欄でよい)

次に、左メニューの「トリガー」と「変数」も同じように書き出します。これで全体像が1枚になります。

ここまでで、だいたい1〜2時間です。数が多くても、転記なので手は止まりません。

手順2:発火していないタグを見つける

一覧ができたら、実際に動いているかを確認します。

Googleタグマネージャーの画面右上にある「プレビュー」を押すと、対象のサイトが別ウィンドウで開き、どのタグが発火したかが左側に表示されます。トップページ、商品ページ、フォームの完了ページなど、主要な画面を順に開いてください。

発火したタグに、一覧のほうで印をつけていきます。すべての画面を回っても一度も発火しないタグは、条件が壊れているか、すでに不要になったものです。

あわせて、管理画面の「バージョン」履歴も見てください。最終更新日が古く、かつ発火していないものは、消す候補になります。

手順3:重複して計測しているものを見つける

同じ計測IDを持つタグが複数入っていないかを確認します。一覧の「種類」列で並べ替えると見つけやすくなります。

重複があると、同じ行動が2回数えられます。数字が実態より大きく出ている場合、ここが原因のことが多いです。

タグマネージャーの外、つまりサイトのソースに直接書かれているタグとの重複もあります。ブラウザでページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選んで、計測IDで検索してみてください。

手順4:消す判断と残す判断

ここが一番迷うところです。基準を決めておきます。

  • 発火していない、かつ用途が分からない、かつ1年以上更新なし → 消す候補
  • 発火していませんが、広告や外部サービスに関係する → 担当部署に確認
  • 発火しているが用途が分からない → 消さずに、用途を調べます

消すときは、いきなり削除せず「一時停止」にしてください。Googleタグマネージャーなら、タグの詳細画面から停止できます。2週間ほど様子を見て、誰からも指摘がなければ削除します。

作業のたびに、一覧の「用途」列を埋めていってください。この列が埋まった一覧が、次の人への引き継ぎ資料になります。

棚卸しのあとにやること

整理が終わったら、運用のルールを1つだけ決めてください。

「タグを追加するときは、メモ欄に目的と依頼元と終了予定日を書く」と決めておきます。これだけです。終了予定日が書いてあれば、次の棚卸しは格段に楽になります。

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