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広告のCVが管理画面と分析ツールで合わない理由

広告の管理画面では120件、分析ツールでは85件です。どちらかが壊れているわけではありません。数え方が6か所で違うだけです。差の作り方と、どちらを判断に使うかを書きます。

広告の管理画面と分析画面に指標が並んでいるイメージ

広告の管理画面ではコンバージョン120件です。分析ツールで同じ期間を見ると85件です。報告の場で必ず「どちらが正しいのか」と聞かれます。

答えはどちらも正しいです。数え方が違うだけです。ただし、それを説明できないと数字そのものが信用されなくなります。

差が生まれる場所は6つしかありません。順に見ていきます。

1. いつの日付に計上するか

ここが最大の要因です。

集計する側計上する日
広告の管理画面クリックした日(成果が出た日ではありません)
分析ツール成果が発生した日

7月1日にクリックして7月20日に購入した人は、管理画面では7月1日、分析ツールでは7月20日に1件と数えられます。

月初と月末で数字が大きくずれるのはこれが理由です。月の締めで比較すると、必ず合いません。

2. 成果を誰の手柄にするか

集計する側考え方
広告の管理画面その広告が接触していれば自分の成果として数えます
分析ツール最後に接触した経路だけを成果として数えることが多いです

広告をクリックしたあと、後日に検索から入って購入した場合、管理画面は「広告の成果」、分析ツールは「検索の成果」と数えます。同じ1件が両方に立つため、媒体ごとの数字を足すと実際の件数より多くなります。

3. 何日前までさかのぼるか

管理画面には「計測する期間」の設定があります。

設定意味
クリック後30日30日以内の成果を数えます
クリック後7日7日以内のみ
表示のみ(クリックなし)広告を見ただけの人も数える設定があります

最後の設定が入っていると、管理画面の数字だけが跳ね上がります。まずこの設定を確認します。

4. 1人を何件と数えるか

数え方結果
1回の接触につき1件同じ人が2回買うと2件
1人につき1件同じ人が2回買っても1件
1回の訪問につき1件訪問をまたぐと別件

重複の扱いが違うと、リピートの多い商材ほど差が開きます。

5. どこで計測しているか

方法落ちる場面
ページに入れたタグ完了ページを経由しない購入が落ちます
別システムからの連携連携の遅延や失敗で落ちます
実測(受注データ)落ちません。ただし広告との紐付けができません

タグの場合、画面遷移が特殊な完了画面では発火しないことがあります。分析ツール側だけ少ない場合、まずここを疑ってください。

6. 同意と、ブラウザ側の制限

要因影響
同意の取得前に離脱計測されません
ブラウザの追跡制限日をまたぐ計測が切れます
広告ブロックタグが動きません

広告の管理画面はこれらを推定で補うことがあります。分析ツールは補いません。この差だけで1〜3割動くことがあります。

やること

手順1. 期間の定義を揃える

比較するときは、成果の発生日で両方を揃えます。広告の管理画面には、クリック日ではなく成果発生日で見る設定があることが多いです。

手順2. 定義を1枚の表にする

項目広告管理画面分析ツール
計上日
計測期間
表示のみの成果含みます/含みません
重複の扱い
計測方法

この表を埋めてから比較します。埋まっていない状態で「合わない」と議論しても結論は出ません。

手順3. 1件だけ追跡する

差の理由を特定するには、全体を突き合わせるより1件を追ったほうが早いです。

  1. 受注データから、直近の注文を1件選びます
  2. その注文番号で、分析ツール側に記録があるかを見ます
  3. 同じ人の広告クリックが、いつ発生しているかを見ます
  4. 管理画面で、その日付に成果が立っているかを見ます

どこで消えたか、どこに二重に立ったかが分かります。

手順4. どちらを何に使うか決める

判断すること見る数字
媒体間の予算配分広告の管理画面(同じ物差しで比べられます)
事業全体の売上・件数受注データ
サイト内の改善分析ツール

1つの数字ですべてを判断しようとしません。用途ごとに使う数字を決め、それを資料の脚注に書きます。

失敗例

失敗何が起きるか代わりにやること
「どちらが正しいか」を議論します結論が出ないまま時間だけ過ぎます定義の差を表にして、用途で使い分けます
媒体ごとの成果を足します実際の件数より多くなります合計は受注データで見ます
月次で締めて比較します計上日の差が最も出る条件で比べています成果発生日で揃えます
「表示のみの成果」を確認しません管理画面だけ数字が跳ねます設定を最初に確認します
定義を資料に書きません毎回同じ質問をされます脚注に1行で書きます

まとめ

  • 合わないのは数え方が6か所で違うからです。どちらかが壊れているわけではありません
  • 最大の要因は計上日です。管理画面はクリック日、分析ツールは成果発生日
  • 媒体ごとの成果を足すと、同じ1件が重複して多くなります
  • 「表示のみの成果」の設定が入っていると管理画面だけ跳ねます
  • 差の特定は全件突合より、1件を追跡するほうが早いです
  • 予算配分は管理画面、事業の数字は受注データ、サイト改善は分析ツール
  • 使う数字と定義を資料の脚注に書きます。書けば質問が止まります

最初にやることは、両方の設定画面を開いて定義の表を埋めることです。差の8割はここで説明がつきます。

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