· HARUBOUYA · ai · 8 min read
ChatGPT・Claude・Copilot、社内で使うならどれ? 業務別の選び方
性能の比較より先に見るのは、社内でふだん使っているツールと、任せたい業務です。法人プランの料金、向いている業務、選び方の順番を表で整理します。

「ChatGPTとClaudeとCopilot、会社で入れるならどれがいいか」。導入の相談で必ず出る質問です。
性能の差は、新しいモデルが出るたびに入れ替わります。**選ぶ基準にするのは、性能よりも「社内でふだん何を使っているか」と「何を任せたいか」です。**この2つで、ほとんどの会社は答えが決まります。
料金は2026年9月時点の公開情報です。1ドル=約154円で換算しています。改定が多いため、契約前に各社の公式ページで確認してほしいです。
問題:比較記事を読んでも決まらない理由
ネットの比較記事は、文章の自然さやコードの正確さを点数で比べていることが多いです。ただ、会社で使うときに困るのはそこではありません。
| 会社で実際に困ること | 比較記事で扱われにくい理由 |
|---|---|
| 社内のファイルやメールと連携できるか | 個人利用を前提に比べています |
| 管理者が利用状況を把握できるか | 法人プランの管理機能は試しにくいです |
| 入力した情報が学習に使われないか | 設定の説明が細かく、記事では省かれます |
| 社員が迷わず使えるか | 慣れの問題で、点数にしにくいです |
仕組み:3つのツールの違い
法人プランの料金
| ツール | プラン | 1ユーザーあたりの月額 | 最低人数・前提 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | Business | 年払い 20ドル(約3,080円)/月払い 25ドル(約3,850円) | 2名から |
| Claude | Team Standard | 年払い 20ドル(約3,080円)/月払い 25ドル(約3,850円) | 2名から |
| Claude | Team Premium | 年払い 100ドル(約15,400円)/月払い 125ドル(約19,250円) | 使用量の多い人向け |
| Microsoft 365 Copilot | Business | 3,148円(年契約) | Microsoft 365 の契約が前提。本体の料金は別 |
| Gemini | Workspace のアドオン | 2,260円〜 | Google Workspace の契約が前提 |
向いている業務
| ツール | 向いている業務 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 幅広い用途の相談、画像の生成、アイデア出し | 特定の業務ソフトに寄っていない会社 |
| Claude | 長い資料の読み込みと要約、報告書や企画書の下書き、表やデータの整理 | 文章や資料を扱う業務が多い会社 |
| Copilot | Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams の中での作業 | 社内の業務が Microsoft 365 中心の会社 |
| Gemini | Gmail・Googleドキュメント・スプレッドシートの中での作業 | 社内の業務が Google Workspace 中心の会社 |
やること:選ぶ順番
次の順番で質問に答えると決まります。
| 順番 | 質問 | 答えと選び方 |
|---|---|---|
| 1 | 社内のメールと資料は、Microsoft 365 と Google Workspace のどちらにあるか | Microsoft 365 なら Copilot、Google なら Gemini をまず候補に入れます |
| 2 | 任せたい業務は、既存のソフトの中の作業か、独立した作業か | Excel の中で集計したいなら Copilot。資料を読ませて下書きを作りたいなら ChatGPT か Claude |
| 3 | 1日に長い資料を何本も扱う人がいるか | いるなら Claude が有力。その人だけ上位プランにします |
| 4 | 管理者が利用状況を確認したいか | どれも法人プランなら可能。個人プランの寄せ集めは避けます |
1つに決めきれないとき
2つのツールを、それぞれ3〜5名で1か月試します。比べるのは点数ではなく、次の2つです。
- 対象の業務にかかった時間が、導入前と比べてどれだけ減ったか
- 1か月後にも使い続けている人が何人いるか
使われ続けたほうを選びます。慣れの差は、性能の差より大きく効きます。
契約後すぐにやる設定
| 設定 | 理由 |
|---|---|
| 入力内容を学習に使わない設定になっているか確認 | 法人プランは初期状態で学習に使わないことが多いですが、必ず管理画面で確認します |
| 管理者を2名以上にします | 1名だと、その人の不在時に誰も設定を変えられません |
| 利用ルールを配ります | 入力してよい情報の線引きを、使い始める前に決めます |
利用ルールの書き方は社内でAIを使うルールを文書にするで詳しく書いています。
失敗例
| 失敗 | 起きたこと | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 評判だけで選びます | 社内のファイルと連携できず、毎回コピーと貼り付けが必要になります | 選ぶ順番の質問1から考えます |
| 全社員分を一度に契約します | 半年後に使っているのは2割。残りは費用だけかかります | 対象の部署から始め、使う人を見て広げます |
| 社員の個人アカウントを黙認します | 誰が何を入力したか分かりません | 法人プランを用意し、個人アカウントでの業務利用を禁止します |
| 複数のツールを同時に配ります | 社員がどれを使えばよいか迷い、どれも定着しません | 最初は1つに絞ります。2つ目は用途を分けてから |
まとめ
- 性能の差は入れ替わります。選ぶ基準は、社内のツールと任せたい業務
- Microsoft 365 中心なら Copilot、Google 中心なら Gemini を最初の候補にします
- 資料の読み込みや下書きが中心なら、ChatGPT か Claude を比べます
- 決めきれないときは、少人数で1か月試し、使われ続けたほうを選びます
- 契約後すぐに、学習の設定と利用ルールを確認します
一番よいツールは、社員が明日も開くツールです。
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