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そのダッシュボード、誰も見ていません。放置される3つの理由

作った直後は見られるのに1か月で止まります。原因は指標、更新、持ち主の3つです。作り直す前に、どれが効いているかを特定します。

「未整理」と書かれた段ボール箱の上に置かれた、誰も見ていないダッシュボードの画面

ダッシュボードを作ると、最初の2週間はよく見られます。物珍しさもあって、みんな開きます。

ところが1か月もすると、アクセスがほぼゼロになります。この現象を何度も見てきました。

原因はツールではありません。作り方でもありません。ほとんどの場合、次の3つのどれかです。

理由1:判断に使えない指標が並んでいる

一番多いのがこれです。

ページビュー、セッション数、ユーザー数。数字としては正しいのですが、これを見た人が次に何をすればいいかが分かりません。分からないので、見る理由がなくなります。

見られ続けるダッシュボードは、指標の横に「どうなったら、誰が、何をするか」がひもづいています。たとえば、在庫の回転が落ちている商品が一覧に出れば、担当者は発注を止めるという行動が取れます。

作る前に、一つだけ決めてください。この画面を見て、誰が、どんな判断をするのかを決めることです。ここが埋まらない指標は、載せないほうが画面が読みやすくなります。

理由2:更新が止まっている

2番目に多いのがこれです。しかも厄介なのは、止まっていることに誰も気づかないまま放置されることです。

元のシステムの仕様が変わった、連携用のアカウントの期限が切れた、手動で更新していた担当者が異動しました。原因はさまざまですが、結果は同じです。古い数字が表示され続けます。

一度「この数字、合ってないよね」と言われると、そのダッシュボードは二度と信用されません。これが一番もったいない失われ方です。

対策は2つです。画面のどこかに最終更新日時を必ず表示することです。そして、更新が失敗したときに通知が飛ぶようにしておくことです。この2つがあれば、止まったまま気づかないという事態は防げます。

理由3:誰の持ち物か決まっていない

3番目はこれです。指標の定義を変えたいとき、項目を1つ足したいとき、誰に言えばいいのか分かりません。言えないので、各自が手元でExcelを作り始めます。

結果として、ダッシュボードと手元のExcelで数字が違う、という状態ができあがります。こうなると、ダッシュボードのほうが見られなくなります。

決めておくのは2つだけです。中身を変えられる人(オーナー)と、変更を依頼する先を決めておきます。兼任で構いません。名前が書いてあることが重要です。

見られ続けるダッシュボードの共通点

長く使われているものには、いくつか共通点があります。

画面が1枚で収まっています。スクロールしないと全部見えないものは、下のほうが見られなくなります。項目を足したくなったら、別の画面に分けるほうが結果的に見られます。

比較対象が入っています。今月の売上が1000万円と書いてあっても、良いのか悪いのか分かりません。前月、前年、目標。どれか1つと並べるだけで、見た人が判断できるようになります。

見る習慣にひもづいています。月曜朝の定例で必ず開く、といった使われ方が決まっているものは残ります。決まっていないものは個人の意思に任されるので、消えます。

作り直す前に

使われていないダッシュボードがあるなら、作り直す前に確認してください。

誰も見ていないのは、指標が判断に使えないからか、数字が古いからか、持ち主がいないからか。ここを特定せずに作り直すと、同じ理由でまた放置されます。

直し方は原因によって変わります。指標の問題なら定義の見直し、更新の問題なら仕組みの見直し、持ち主の問題なら体制の話です。作り直しが必要とは限りません。

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